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県議会における主な発言

第14回岩手県議会定例会会議録

平成26年3月25日(火曜日)

 

〇38番(佐々木順一君) 希望・みらいフォーラムの佐々木順一でございます。
 ただいま議題となっております発議案第22号山田町災害復興支援事業等の第三者委員会での再検証を求める決議に対し、反対の立場から討論いたします。
 そもそも検証機関の一翼を担う議会が、もっぱら予算執行を任務とする行政機関に対し、条件をつけて任意の自己検証を押しつけること自体、問題であることを指摘したいと思っております。
 提案の趣旨は、県が行った山田町災害復興支援事業等検証委員会報告書の内容が不十分であるので、改めて、客観性を担保する観点から、第三者による検証委員会を設置し再検証を行うことを求める内容となっておりますが、そもそも間接補助事業者である山田町と委託者であるNPO法人大雪りばぁねっと。が、現在係争中という中にあって、補助事業者としての県の対応のみに限定した検証作業といえども、両者が訴訟の当事者になっていることから、検証に必要な十分な情報を得ることは現実的に極めて困難であります。
 また、解明に必要な山田町などが所有する行政資料なども捜査当局の手にあり、結果として、県サイドの情報のみに基づいた検証にとどまらざるを得ないことから、どのような検証委員会を立ち上げても、現時点では全容解明に迫ることは不可能であり、検証には、おのずと限界があるということを理解した上で、この問題に向き合う必要があります。
 しかしながら、こうした制約下の中にありながらも、県の説明責任を果たすとの姿勢に立った今回の検証報告書は、限られた時間の中で県の一連の事務経過を追跡調査するとともに、特にも、第三者の検討、意見も踏まえた内容となっており、評価するものであります。
 県は、報告書を踏まえ、再発防止策として、例えば総務部内に補助金等の事務処理の適正化についての調整等を行う特命課長の配置を含め、新たな仕組みづくりを行うことを表明されておりますが、ただ、2回以上の中間検査の実施は、運用によっては地方自治の本旨に逆行するおそれも排除できないことから、首長などからは評判がいま一つであることも事実でありますので、この際、運用面での改善を求めるものであります。
 一方、今回の事案は、現在裁判中であるとともに、捜査途上という、現状、異常な状態に置かれております。また、会計検査院の行政調査もまだ行われておりません。客観的かつ完全にして絶対的な真相解明、原因究明の確定は、会計検査院の行政調査、県警察の捜査の結果を含め、最終的には司法判断によるものであることは、論を待たないところであります。
 議会が訴訟対象事案に向き合った場合、とるべき行動は、事態の推移を注視しつつ、司法判断がおりるまでは真相解明もどきの行動は自制するということこそ、議会としての見識であり、最良の選択ではないでしょうか。
 私は、議会はこの事案について何もするなと言っているのではなく、節度を持って、のりを越えないで対応すべきであるということを言っているまでであり、誤解のないようにしていただきたいと思いますが、司法当局などによって事実関係が解明されつつある現在、これに先行して、事実関係が未確定のまま、県のみの責任1点に絞りこれを追及する行動は、議論をいたずらに拡散させることはもちろん、県民に対し不要な誤解を与えるだけではなく、結果いかんによっては議会の信頼をみずから失墜させることにもなりかねず、危惧するものであります。
 また、提案の中に第三者委員会の設置が明記されております。外見上は確かに第三者で構成する検証委員会は客観性が担保されるかのように見えますが、今回の検証委員会でもお二人の学識経験者が入っております。結果として、検証作業に携わった2人の学識経験者は役割を果たすことができなかったということになると思いますが、第三者の2人が参画した今回の検証委員会がなぜ問題視され、どのような第三者が何人入れば問題が生じないということになるのか理解に苦しむところであります。
 客観性を確保し、完全かつ絶対的な検証を徹底的に求めるのであれば、補助事業者である県に対し、人選を含め、第三者のみによる検証委員会の設置を要請することは極めて不適当であることを指摘させていただきます。私は、決して同調するものではありませんが、補助事業者である県にその作業を要請するのではなく、みずから着手することを含め、県の関与を排除した方法を選択することこそ責任ある対応ではないかと思います。
 さまざまな視点から反対理由を述べてまいりましたが、最後に、改めて今回の第三者の視点も加え、短時間の中で多くの労力と時間を費やしてまとめられた今般の検証内容は何ら問題がないことを指摘させていただくとともに、事務見直しと再発防止に向け取り組もうとしている県の姿勢を評価し、再度の再検証は不要と判断するものであります。
 議員各位の御賛同を心からお願い申し上げまして反対の討論といたします。御清聴ありがとうございました。(拍手)

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